2008年09月28日

48 秋川中山峡を下る(秋川2)

水位:1.01m(秋留橋) -0.84m(東秋留橋) 気温:15℃(青梅) 天気:曇り
区間:和田橋〜乙津橋(2.7km) メンバー:花鳥、G君


 9月最後の週末は多摩川支流の秋川へ。
 自身の都合、メンバーの都合(高スキルのメンバー1人以上の同行が必要)、そして水量(普段水量不足で下れない)の三拍子が揃わないと下れないという、なかなかにプレミアム度の高いダウンリバーを実現できました。

 ◆秋川・中山峡コース川地図


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 今週はなぜか水量の減りが鈍く、何とか持ちこたえてくれたので予定通り秋川で決行。狙うは先週下る予定だった中山峡です。
 G君が午後から出勤のため、10時までに終了する必要がありました。よって現地集合は7時の予定。はやっ!

 自宅を出たのは5時。最近日の出がすっかり遅くなり、まだ外は真っ暗でしかもやたら寒い。しかし早朝だけあって渋滞は皆無で1時間もかからないうちに武蔵五日市駅に到着。近くの公園で夜を明かしたG君を拾い、和田橋へ。
 予定より早く花鳥がやって来たこともあり、出艇は7時半。
300mほど漕いだところで核心部中山の滝です。右岸に乗り上げて下見開始。

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 ◆核心部・中山の滝

 中山の滝へ下りる道には、以下のように書かれた看板があります。

 「檜原村内の豊富な水が滝口六メートルの幅に狭まってごうごうと流れ込むこの滝は、両側を囲む岩肌の上から眺めると、小さいながら迫力のある男性的な景観が楽しめます。
 「風土記」にも「鮎跳滝」として登場し、遡上する鮎やヤマメをすくって捕っていたと記されています。」


 <壱の滝>

 この中山の滝は実は三部作で、ここは正確には壱の滝というらしい。また、「アメリカ淵」の名前でも知られています。

 出だしということもあり、レスキュー態勢を取った上で、G君、花鳥、私の順で下りました。ラナは念のため陸路をポーテージ。
 滝への入り口はかなり狭い。加速をつけようとするとパドルが岸壁に当たり、まともに入れられません。向きを整えているうちに落ちてしまい、感触はイマイチでしたが、リンクスの浮力のおかげで余裕でクリア。



 <弐の滝>

 次は弐の滝。ここから先は車道から見えない区間に入るので、都度上陸して下見しながら下っていくことになります。

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 下見の結果、落差は1mもなく、また流れも素直なのでレスキュー態勢不要で一気に下りました。
 花鳥はなぜだか宙を舞っていました。



 参の滝はまだ見えません。このあたりから川の流れはいよいよ細くなり、岩壁を穿つようにして渓谷を刻んでいます。うーん、最高の眺め。

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 弐の滝の下にはプレイスポットがありました。キレイなウェーブでしたが、落差がもう一つでカヤックでは残りにくいみたいです。

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 <参の滝>

 スポットから先はゴルジュ帯。右に大きくカーブした先についに参の滝登場。下見の結果、ここも険悪ではないので一気に下りました。




 この先、川の流れは檜原街道を外れ、大きく蛇行しています。定説では核心部が現れてもおかしくない場所ですが、ゴルジュは後退して川幅が広がり、インコースには小さな川原ができていました。静寂に包まれ、早朝の秋風の冷たさとあいまって、あたかも時が止まっているかのような感覚に襲われました。

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 紀伊半島の大塔川を下ったときのことがふと思い浮かぶ。ここは日本の首都たる東京都内なのに、どうしてイメージが重なるんでしょう。すごいわ、東京都。

 その後も優しく穏やかな流れは続き、テイクアウト地点に到着。時刻は9時。所要時間は約90分でした。
 難度は桂川のロワー部とそれほど変わらないという印象です。ただ水質が、下水混じりの桂川とは違いました。丹波川といい、日原川といい、多摩川水系の上流部は水質が良い川が多いですね。しかも特筆すべきは、上流域に多い砂防ダムが見られず、下る区間を好みに合わせて比較的自由に設定できる点。多摩川といえば首都圏を流れる河川の代表的存在ですが、これだけの好条件を備えた水系は全国的に見ても意外と少ないのではと思います。自宅から1時間くらいで遊びに来れるし、ひょっとしたら大阪におった時よりもええ環境なんかもしれません。

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 結局、瀬のまとまった区間は中山の滝だけで、残りは癒し系だったため若干肩すかしを食った感もありましたが、数少ない下るチャンスをものにできたという満足感で気持ちは満たされました。
 片付け終わったのが9時半。少し時間が余ったので、上流部の橘峡に行ってみることに。怖いので下見だけです。

 ◆橘峡核心部・吉祥寺滝

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 うう、行けないことはなさそうですが…。
 一度コースを誤ると怖い。右岸はアンダーカットやし…。
 しかしレスキューが万全なら、ぜひチャレンジしてみたい。瀬の最後に一人、真ん中に二人くらい。
 誰かここを下りたいという酔狂な人はいないものですかね…。

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ニックネーム ラナ父 at 14:41| Comment(6) | TrackBack(1) | 関東>秋川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月30日

42 秋川渓谷ロワーを下る(秋川1◆74)

水位:1.53m(秋留橋) 気族:24℃(青梅) 天気:小雨&霧
区間:十里木ランド〜佳月橋(3.9km) メンバー:G君


 日本列島を停滞前線が覆っている。「日本の南海上に大きな低気圧、東海上に太平洋高気圧が停滞しており、その間に温かく湿った空気が流れ込む“道”が出来ている」(読売新聞夕刊 8/29)ため、長時間同じ地域へ大雨をもたらしているそうです。

 本日30日朝時点で御嶽の累加雨量は85mmです。調布橋の水位はついに-1m台に突入しました。桂川の大月の水位なんて3mを越えてしまってます。各地で大増水。関東に来て初めて目にする水位です。

 当然、下れそうにありません。しかし、先週末は諸事情につき川に出られませんでした。二週連続は精神衛生上よろしくありません。こんなときこそ、としばらく中断していた「下りたい川リスト」巡礼の旅に出ることにしました。行き先は秋川渓谷です。

 秋川は、東京都西多摩郡檜原村三頭山(1,531m)を水源とし、檜原村本宿にて北秋川を合わせて東進し、あきる野市小川付近にて多摩川に流入する幹川流路延長37.6km, 流域面積169.6km²の多摩川水系最大の支川です。上中流部は秋川渓谷を形成しています。また、都心に比較的近い位置にあるにもかかわらず色濃い自然が残されており、渓流釣り、バーベキュー、キャンプなど行楽地として賑わっています。

 初めて下る川とひと口にいっても、「未知」の度合いにはいくつか段階がありまして、まとめると下記のとおりになります。

  川地図 記録 区間 下見
 1 あり  -   -   可
 2 あり  -   -   不可
 3 なし あり 明確  可
 4 なし あり 明確  不可
 5 なし あり 不明  可
 6 なし あり 不明  不可
 7 なし なし   -   可 
 8 なし なし   -   不可 

 1は『日本の川地図101』など書籍に紹介されている河川。そのうち2は保津川や武庫川など車道沿いに事前下見が困難な河川です。
 3,4は川地図として残されていませんが、下った区間が明確で、どこにどんな瀬があるのかある程度事前に掴めるケース。ネット上での情報はこのケースが多いです。今年下った川では丹波川が相当します。
 5,6は区間は不明ですが、下ったという記録だけがあるケース。航下区間は現地下見を重ね、自分で組み立てていく必要があります。今年下った川では日原川が相当します。
 7,8は下ったという記録も何もありません。記録がない理由(水がない、面白くない、堰堤が多い、川に下りにくいなど)を考えながら、すべて一から組み立てる必要があります。

 今回の秋川は、7に当てはまります。リスクが大きく、またハズレの可能性が高いので、リストでの優先度は“C”としてましたが、とにかく自宅から近いので一度見に行くことにしました。ハズレなら一つ峠を越えたら御嶽に出るというロケーションの良さも後押ししました。
 実際には一部下見ができない区間が存在するので厳密には7と8の中間でしたが、7割方は車道から眺めることが可能でした。下見した区間は以下のとおりです。

 ◆秋川(橘橋〜佳月橋)
 狭い渓谷の中をとんでもない流速で濁流が流れています。ほとんどの瀬はつぶれていましたが、核心部と思われる中山の滝付近は強烈に荒れ狂っていました。

 <中山の滝(秋川中山峡核心部)>

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 ◆南秋川(神明社〜橘橋)※秋川本流
 北秋川と出合う橘橋より上流は、橘峡と呼ばれるそうです。このあたりは勾配がきつくてクリークっぽい。橘峡の入り口は、吉祥寺滝という核心部がありました。奥行き20m,落差4mでアンダーカット多数。

 <吉祥寺滝(南秋川橘峡核心部)>




 ◆北秋川(小沢山荘キャンプ場〜橘橋)
 秋川支流ですが、本流(南秋川)より水量が多い。神戸川より上流部になると本流と同じくらいの水量でした。岩が小さくザラ瀬が多い。核心部とおぼしき箇所は見つからず。濁り度合いは本流よりひどい。

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 ◆神戸川(出合から500m程度)※北秋川左支川
 北秋川左岸に注ぐ支流。流れは清冽ですが、水量不足。出合いより少し上流に向かうと小さな滝が見つかりました。釣りシーズンが終わったら練習に訪れたいです。

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 ◆養沢川(養沢フィッシングランド〜落合橋)※秋川左支川
 秋川に左岸に注ぐ支流。こちらも流れは清冽でしたが水量不足。川全体が管理釣場の様相を呈しており、シーズン中はまず下れなさそうです。

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 ざっと眺めただけのつもりでしたが、気が付けば4時間くらい経過していました。これでは下見だけで一日が終わってしまう…。
 検討の結果、もっとも組みしやすそうということで、秋川本流のうち、乙津堰堤より下流部の十里木から佳月橋までの区間(ロワー部)を選択しました。

 <秋川渓谷ロワー川地図>


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ニックネーム ラナ父 at 16:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 関東>秋川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする