2008年10月11日

50 第15回長良川WWFスプリント/一日目(長良川4)

水位:0.30m(稲成) 気温:23℃(八幡) 天気:曇りのち晴れ 区間:<予選>ホーセン〜法伝橋 <リエゾン>法伝橋〜講和橋 <決勝>三段の瀬
メンバー:tomoさん、コニー、会長


 この三連休は長良川ホワイトウォーターフェスティバル(長良川WWF)に参戦してきました。

 長良川カヤッククラブことNKC会長とのチーム「シャレコウベ」で、あらゆるダッキーのレースに優勝するという目標を立てた今シーズン。まあ目標といっても何か特別に練習をするわけでもなく、会長はフリースタイル、私はラナと川下りという各々気ままな週末を過ごしてきたわけですが、これまでリバベン、天竜川WWFと順調に制覇してきており、悲願達成まであと一歩の王手というところまできています。

 この長良川WWFの特徴は、休日三日間をフルに使い、初日のスプリント、中日のスラローム、最終日のダウンリバーという三種の多彩なレースが行われ、その総合ポイントで順位が決まるという点。つまりただ流れを読むのがうまいだけとか体力自慢というだけではダメでして、戦術、技術、体力のバランスが取れていないと勝てないという、他の大会と比べてなかなかに難しいところのある大会なのであります。

 今回、身内からの参加はコニーとtomoさんの「コニーとトミー」。二人のコンビは初めてというインスタントチームですが、個々のスキルは高く、決して侮れません。チームワーク次第では我々が食われる可能性だってあります。
 その他には常連の古豪美並カヌークラブ、そして新星テイケイの練習生肉じゅばんと鳥大UNKO-MANのチームが出ているはず。今年のWWFはいつにもまして混戦になることが予想されます。

 予選は例年通り宝泉郡上から法伝橋までの約1,000m.
 水位は稲成観測所で0.30mとかつてない渇水ぶりです。コースのほとんどが瀞場なので、ほぼ純粋な体力勝負となりそう。平日の疲れを抱えたまま、ろくに眠らず長距離ドライブで当日現地入りする社会人チームにはきついコンディションですが、こればかりはどうしようもありません。
 出せるだけの力を振り絞って漕いだ感触は、可もなく不可もなくという感じ。コースはミスなく下れましたが、残りの1/3でスタミナ切れを起こして失速してしまいました。
 ところで、UNKO-MANの姿がどこを見渡してもありません。
 「どうも、ぎっくり腰で欠場らしいで」
 会長が鳥大Nの君に聞いてきました。直前でダッキーを抱えた際にやられたらしいです。

 三段の瀬まで、リエゾン区間を航下。本日ラナと一緒に下れるのはこの区間だけです。途中、コンクリの瀬ではKYOKOさんたちと久しぶりに顔を合わせることができました。

 決勝会場の三段の瀬に到着すると、肉じゅばんが来ていました。
「学生最後の大会が欠場なんて最悪ですよ…」
 肉じゅばんは天竜川の戦いの敗北後、臥薪嘗胆の思いでカヤックを買い、ダブルブレードの練習をしまくっていたらしい。とんでもない奴です。
 彼らが欠場と聞いて、ほっとした気もありましたけど、やっぱり気が抜けてモチベーションがガクンと下がったというのが正直な気持ちですね。非常に残念でした。

 さて、スプリント決勝は、上位8チームがトーナメント形式でH2H(Head to Head)方式にて行われます。平たく言えばタイマンのガチンコ勝負です。今年はスタートラインが講話橋から30mほど上流に後退し、スタートラインから橋桁までの区間はボート同士の接触が禁止になりました。

 この競技は、相手より先に前に出ることが勝敗の趨勢を決する重要なポイントとなります。一度先行されると、たとえ相手より体力、パドリング技術が上回っていてもゴールまでの間に追い抜くのは至難の業だからです。
 したがって、ここで最も求められる能力には二つあると考えます。
 一つは瞬発力。短い距離でトップスピードに乗せる力です。
 もう一つは競り合う力。互いの瞬発力が近しい場合、やがてメインカレントを巡ってボート同士が接触することになりますが、ぶつかり合いながらボートをコントロールし、本流をキープする力です。
 メインカレントの奪い合い、といえば聞こえはいいですが、本音を言ってしまえば、相手をメインカレントから押し出すことだってあります。カヌーというイメージからはほど遠い、泥臭い肉弾戦なんですけど、この競り合いがスプリントで最も特徴的なところであり、一番面白いところでもあります。

 昼食後、予選のタイムがようやく発表されました。

081011wwf90.jpg

 我々は4分52秒で1位でした。コニーとトミーは僅か5秒差で2位につけています。うおっ、めっちゃ射程圏内に入れられてますやん。

 初戦の準々決勝は5位の「西小金井丸」という男女混成チーム。
 正直に言えばスプリントは苦手種目です。私はどちらかといえば非力なので、瞬発力にはどうにも自信が持てないので。だから下位チームとの対戦といっても実のところは結構緊張します。なもんで、橋桁を抜けたときに接触なく前に出られたときはほっと胸をなで下ろしました。

 次の準決勝は、予選3位の「美並カヌークラブ」。あれ? いつもと組み合わせが違う…? 毎度激戦を繰り広げている社長は家族行事のため今日は欠場ということでした。明日から参戦予定らしい。

 スタートは、ほぼ互角。アタマ一つ出たところで激突しました。いよいよ競り合い開始です。しばらくカタラフトのようにぴったり寄り添った状態で併走が続いていましたが、メインカレントを確保していた我々が徐々に前に出て、そのまま最後まで先行できました。
 しかし、ギリギリの勝利でした…。社長に出てこられてたら負けてたかも。

 ラストの決勝は、順当に勝ち上がってきた「コニーとトミー」。やっぱり当たったか…。
 このチームとは、いわば師弟関係に当たりますが、何があっても師匠チームが弟子チームに敗れるわけにはいきません。勝って当然、負けることは許されない勝負というのは結構なプレッシャーです。

 スタートはやはりというか残念ながら互角。橋桁を越えたところで激しく衝突。競り合いになりました。
 ジェントルな正義超人と思っていたコニーが、実は泣く子も黙る残虐超人で、フネだろうが人だろうがお構いなしにパドルをぶつけてきます。師匠たる会長はボコボコにされています。くそっ、ちょっとは遠慮しろよ!

 僅かにリードしたかと思えば、逆にリードされ返され、そして再び横並びに。安堵感と冷や汗が小刻みに入れ替わる、一進一退の攻防が延々と繰り広げられました。
 約200mに及ぶ過去最長の競り合いに変化が出てきたのは一ノ瀬のラスト。カレントを押さえ、僅かにリードしていた我々がいよいよコニーチームの前方を塞ごうとしましたが、まるで磁石で貼り付いたみたいに離れてくれません。結局、コニーチームのボートをなぞるように進んでしまい(考えてみれば右パドルしか入れられなかったので当然の動きなんですが)、我々のボートは彼らの前方で完全に真横を向いてしまいました。観客からはTの字に見えたと思います。
 横向きのまま、一ノ瀬ラストのホールにまっさかさま。スターンをプッシュされるようなことがあればかなり危なかったんですが、相手も想定外の動きに虚をつかれたようで、攻撃の手が緩んでいます。その隙にスターンラダーをかまして態勢復活。振り返るとコニーチームはカレントから外れ、左岸寄りのエディーに落ちて失速していました。勝負ありの瞬間でした。

 薄氷ものでなんとか勝利をものにすることができましたが、心身共にかなり消耗してしまいました。ゴールで肩で息をする我々と、笑顔で談笑するコニーとトミー。端から見ればどっちが勝者なのか分かりませんね。

 ちなみに、このあたりの写真と動画が全然ありません。もし撮られた方がいらっしゃいましたらぜひ送ってください! お願いします!

 ◆ラフティングワールドカップ

 ところで今年のWWFでは日本で初めてラフティングのワールドカップも合わせて開催されました(正式名は『IRF ラフティングワールドカップ日本 長良川大会』)。てゆうか、完全にこっちがメインです。おかげでダッキー部門がなくなりそうになったくらいです。
 出場国は、インドネシア、オーストラリア、チェコ、カザフスタンと多岐に渡っています。

 日本代表は男子ではプロチームテイケイの他、社会人ではアコンカグア、ガルフストリーム、そして学生からは鳥大ゴライアスが出場、女子ではリバーフェイス、ウォーターリリーが出場していました。
 選手として出場しているとなかなか試合を見る機会に恵まれないんですが、うまいこと男子の決勝戦を観戦できました。

 ★王者テイケイ VS インドネシア(たぶん決勝)



 ★インドネシア VS オーストラリア(たぶん三位決定戦)



 フネはでかいし、人数も多いのでボート同士の激突時の迫力はダッキーとはまるで違いますね。激しく渡り合う際にカーボンパドル同士がガチャガチャと当たる音が印象的です。テイケイのもはや鬼神のごとき強さに改めて感嘆し、インドネシアの「立ち漕ぎ」に大きなカルチャーショックを受けました。

 ◆夜の部

 今日の決勝戦は互いに印象に残る激戦だったので、夜も大いに盛り上がりました。
 しかし主役はやはりこの男、花鳥です。茨城からわざわざ応援?に駆け付けてくれました。

 話のメインディッシュはコニーが予想を上回る大活躍をしたこと。コニーと花鳥は先の天竜川WWFで「チュパカブラ」として出場してましたが、予告していた優勝を逃すどころか6位に沈みました。
 昨年の北山の大会で、会長とのチーム「沈虎」で華々しく優勝を飾った花鳥は敗因を相方の実力に求めましたが、今日の活躍で彼が原因でないことは明らかにされました。

 じゃあ何が敗因か?
 やっぱり花鳥か…? と解答は自ずと導かれ、「うわー、やっぱ俺のせいかー」と彼は大いに凹んでいたようです(私は早々に眠りに落ち、話をほとんど聞いてません)。

 そんなこんなでWWF初日は大いに盛り上がりながら終了。

081011WWF91.jpg

 P.S.嫁と川太郎、家族そっちのけでレースに没頭してしまってごめんなさい。
 それから義理パパと義理ママ、わざわざ岐阜までお越しいただき何かと世話していただいて本当に助かりました。ありがとうございました。

ニックネーム ラナ父 at 06:13| Comment(3) | TrackBack(1) | 東海>長良川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
師匠超えか!?と思いましたが、さすがでした。
コニーを残虐超人にしたのは申し訳ありませんでした。
そうでもしないと勝算なかったので.....
次回は悪魔超人化して臨みます。

またキン肉スグル(UNKO-MAN)は残念でしたね....
その内彼はキン肉マンとして立ちはだかりますよ。

立ち漕ぎですが、ダッキーでもありますよ。

http://jp.youtube.com/watch?v=Y4EEZ4WUqpw&feature=related

是非チャレンジしてください!
Posted by tomo at 2008年10月16日 23:46
先週末は楽しいひと時をありがとうございました。

いやー、何度かマジで負ける!?と思いましたよ。あんなに必死になって漕いだの久しぶりでした。
来年はいっそ「はぐれ悪魔超人コンビ」として悪逆非道の限りを尽くしてみてください。

立ち漕ぎの動画、見ました。ありがとうございます。
なんで立つのか意味分からんけど、ロールまでしてるし、すげー、の一言です。せっかくなので近々チャレンジしてみますわ。
Posted by ラナ父 at 2008年10月17日 22:10
いやー、マジすげー。
たちこぎ野郎、複数いるし。
世の中ヒロイッス!
Posted by 花鳥 at 2008年10月19日 21:57
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