2008年07月26日

37 始まりの地(木津川1)

水位:-2.47m(加茂) 0.50m(島ヶ原) 気温:36℃(京田辺) 天気:快晴
区間:有一沈下橋〜笠置大橋 メンバー:ソロ


 初めてカヌーに乗ったのは、今から12年前。大学一回生の6月のある週末でした。テントの入った重たいザックを背負い、夕方に枚方の自宅を出て、JR木津駅から関西本線に乗り換えて笠置駅で下車。探検部の先輩方と合流し、近くの河川敷キャンプ場で一泊しました。一晩中雨がしとしと降っていて、快適とは程遠かったのを覚えています。

 なぜこの木津川カヌーツーリングに参加したのかというと、理由は「なんとなく」としかいえません。探検部に入部した以上、一度はカヌーも体験してみたいと考えてはいたものの、強い憧れを抱いていたわけでもなく、たまたま先輩に声をかけてもらったから、たまたまその週末はヒマだったから、たまたま行き先が比較的近所だったから、いろんな偶然が重なって、なんとなく参加することになったというわけです。

 コースはキャンプ地の笠置大橋から泉大橋までの区間。フネはナノックのマナティという小型のファルトボート二艇と、グモテックスのヘリオスというタンデムのダッキーが一艇。ファルトは先輩方の自艇で、ダッキーは探検部の共装。自ずと私はダッキーに、これまた新入生の同回のメンバーと一緒に乗ることになりました。

 下っているときの記憶はあいにくほとんど残っていませんが、抱いた印象は覚えています。正直にいえば「微妙」でした。川は汚いし、フネは全然思うように進まないし。
 ただ、電車に揺られて知らない土地を訪れ、川原でキャンプして、フネを漕いでまた違う土地へ移動するという行為は結構気に入ったかも、なんて帰りの電車で思いました。

 その翌月、四万十川を訪れ、大いに魅了され、そして現在に至るわけですが、私にとって初めてのカヌー体験の地は、紛れもなくこの木津川です。少なくともここで川下りにマイナスイメージを抱いていたら、遠路四万十川に行くこともありませんでした。

 ということで、この木津川は私にとって特別な思い入れのある川なのです。カヌーを始めた頃を思い出させてくれる、初心に帰ることのできる川でもあります。

 ちなみにラナも生まれて初めて訪れた川は奇しくもこの木津川だったりします。まだ川原が凍っている時期だったので、カヌーには乗っていませんが(彼女のカヌーデビュー戦はナラヨシです)。

 ◆関連記事:http://lynx.a-thera.jp/article/178725.html

 さて、今週末も奥様に会うために関西に帰省しまして、先週に引き続き川に行ってもよいというお許しをいただいたので、今日はその始まりの地、木津川にラナと行ってきました。
 アズマックス、tomoさんにも声かけましたが予定が合わず、久々の単独行。昔懐かしの笠置大橋〜泉大橋コースを行ってみようかと思いましたが、回送が10kmくらいあって途中で枯死しそうなので、笠置より上流のコースに設定しました。

 キャンプ場にクルマを停め、ラナとてくてく歩く。ここだと回送距離は3km弱ですが、この暑さだとそれでも途中で斃れるんやないかというくらいキツイです。



 笠置大橋の上流に笠置トンネルがありますが、あえて旧道を歩きました。この区間はちょっとした渓谷になっていて、瀬も集中していて、眺めがよろしい。また日陰も多いので気が休まります。灼熱の日差しが容赦なく照りつける中、ちょっとしたオアシスのような感じでした。

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 しかし何やねんなこの暑さは。汗だくでようやくプットインの沈下橋に辿り着くと、橋の上からざぶんと川に飛び込んで全身を浸したい気分でしたが、あいにくキレイでないのでそろそろと足から入る。
 水は、ぬるい。これでは身体を冷ますことができないので、相当参っていたラナには沈下橋の影に入ってもらい、乱れた呼吸を回復させることにしました。
 先週漕いだ長良川とか丹波川とかは真夏でも水温が低く、川の上は冷気が漂って涼しいので回送時に多少暑さにやられても漕いでるうちに回復するのですが、ここはドラクエの毒の沼地ばりにさらに体力を削られていきそうです。そういや武庫川もこんな感じやったなあ。

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ニックネーム ラナ父 at 22:23| Comment(4) | TrackBack(0) | 近畿>木津川(伊賀川) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月19日

36 梅雨明け、夏本番(長良川3)

水位:0.39m(稲成) 気温:35℃(美濃) 天気:快晴 区間:講和橋(ビーチ)〜勝原橋
メンバー:AZマックス、コニー


 「ポーニョ ポニョ ポニョ さかなの子♪」
 あのメロディが、頭から離れません…。

 夜中の3時に関西に向けて出発。一応、奥様の住まう関西が目的地でしたが、どっかで漕いできてもよいというお許しをいただけたので、長良川に寄り道することにしました。もはや「寄り道」とは呼べないくらい迂回しちゃってますが…。

 長良川にしたのは、アズマックスとコニーが来ると聞いていたので、混ぜてもらおうと思ったためです。今週は漕ぐのお休みかなと諦めていたので、ご機嫌でFMラジオから流れるポニョのメロディを口ずさみつつドライブしていましたが、ふと客観的になってみると三十路の男が一人で楽しそうに歌っている姿はかなり気味が悪い。

 夜中に出た甲斐あって、渋滞に巻かれることなく朝8時過ぎに道の駅に到着。コンノではすでに5人くらい入っています。アズマックスはすでに到着していました。最近漕いでんの? って聞いたら、揖保川の洞門ホールで一人でスポットに励んでいるようです。漕ぎ方見ても、カヤックがすっかり板についた感じ。

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 梅雨明け日に相応しい、ピーカンの青空とジリジリと焼けるような陽射しにアブラセミの鳴き声。講和橋の上流に広がる砂地(ビーチ)には、青、赤、黄色といった色とりどりのラフトボートが何十艇と並んでいます。いかにも夏、って光景です。この十日間くらいで一気に夏らしくなりました。川の水に浸かると気持ちいい。

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ニックネーム ラナ父 at 22:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 東海>長良川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月13日

35 敗退(多摩川(丹波川)9)★

水位:?m(丹波山:測定不能)〔参考:-2.39m(調布橋)〕
気温:29℃(小河内) 天気:晴れのち曇り 累加雨量:13mm(丹波山)
区間:丹波山トンネル上流〜大常木橋(約1.xkm) 所要時間:130分 メンバー:花鳥、G君

 核心部は後半のみ挑戦しましたが撃沈してボート流失。
 その後G君は肩を捻り漕げなくなったので、最初の上陸ポイント(前回プットイン地点)で撤退しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 目が覚めてすぐに雨量をチェックすると、昨晩の御嶽の累加雨量は6mmでした。もっと降ったように感じたんですが、そんなもんなんですかね。比較的近所でも降雨時間と量にバラツキがあったようで、ダムより上流部の丹波山は13mm、奥多摩の日原はまったく降っておらず、0mmでした。こういうケースもあるんやなと。

 時刻は6時半。日はすでに昇り、じわじわと気温が上がり始めています。一緒に車内で寝ていたラナが暑い暑いとうるさいので眠れない。
 昨晩終電でやってきた花鳥とG君と、日付が変わってから談笑が始まり、とくに花鳥とは盛り上がり3時過ぎまで喋っていたので3時間程度しか眠っていないのですが、不思議と気だるさは感じません。二日酔いもなし。

 予定通り8時に出発。小河内ダム上流へ向かい青梅街道を西進し、県境を跨いで山梨県丹波山村へ。ここは多摩川の上流部。地元では丹波川とも呼ばれています。水量は前回とほぼ同等でした。

 ◆下見

 今日の計画は、前回プットインした大常木橋上流部よりさらに約1km上流へ遡った丹波山トンネル上流部から始めようというもの。トンネル下流の羽根戸橋から下見スタート。橋のすぐ上流にある2mのナメ滝には直前にあったログが滝ツボに移動しており、メインルートで下れなくなっていました。その他の瀬に変化はみられません。

 羽根戸トンネル〜丹波山トンネル間も、前回下った瀬を越えるような箇所は見られませんでしたが、トンネル直下の川幅狭隘な箇所にログが1本、踏切のように遮断しています。左岸をポーテージできそうに見えますが、車道からでは木立や岩で上流部が死角になり、可能かどうか断定できません。

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 丹波山トンネル区間の旧道は、完全に崩落してなくなっていました。つまりトンネル入口・出口から見渡せる範囲を除く区間は実際に下ってからでないと分からない、未知のゾーンとなるわけです。

 トンネル脇には無惨に歪んだガードレール。いったいどんな力が加わったんだろうか想像するだに恐ろしい。足元に気を付けて上流を望む。

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 …何だか、めちゃめちゃ落差の大きい瀬が見えます。あれが核心部に違いない。見た感じ、何とか下れそうに思えますが、間近で見ると迫力×2 というのはよくあることなので、微妙なラインです。ただ瀬の入口は上陸が容易に見えたので、無理と判断したならポーテージすればいいかと考え、予定通りコースに含めることにしました。

 丹波山トンネル上流からの眺めは、相変わらず延々と早瀬が続くものでしたが、難度的には下流側とそれほど変わらないように感じました。
 気になるのはカーブの先の未知ゾーンですが、これはもう陸上からではどうしようもない。距離は約100mと短いので許容することにして、トンネルより約100m上流からいよいよスタート。

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ニックネーム ラナ父 at 21:25| Comment(2) | TrackBack(1) | 関東>多摩川(丹波川) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月12日

34 久々にキャンプ(多摩川8)

水位:-2.38m(調布橋) 気温:32℃(青梅) 天気:晴れ
区間:御嶽苑地(放水口)〜二俣尾 メンバー:花鳥

 雨が降り止んだ時にはすっかりと夜の帳に包まれていました。降り出す前の黄昏時に鳴いていたヒグラシが、あの物憂げにさせる鳴き声を再び放つことはありませんでした。渓谷の底から早瀬の響きが微かに伝わってくることを除いては、あたりは静寂が支配しています。

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 少しぬるくなった缶ビールを流し込む。
 秋葉原で飲んでいる花鳥とG君が最終電車でこの御嶽に来る予定になっていますが、それまではタープの下で一人と一匹です。ラナは遊び疲れたのか、地べたで丸くなったまま死んだように眠っています。

 再びビールを口に含む。
 何しようかなあ。こういう何もないところで独りというのは久しぶりです。
 読みかけの本「私が彼を殺した」(東野圭吾)を持参してはいましたが、ハマってうっかり読了でもしてしまうと月曜日からの通勤で読むものがなくなってしまうので、何だかもったいなくて読む気になれません。買ったばかりのデジカメで今日撮った動画も、何度も見ているとさすがに飽きてきました。
 昔はこういう状況では何して過ごしてたんでしょうかね。思い出そうとしばらく考え込んでみましたが、飲んでるか寝てばっかりだった記憶しか浮かんでこなかったので、今日の日記に書く内容を整理することにしました。
 なんや、結局家にいるときとやること変わらへんですわ。

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ニックネーム ラナ父 at 21:07| Comment(0) | TrackBack(1) | 関東>多摩川(丹波川) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月09日

【番外編】夏のしるし

 7月に入って気温が一気に30℃を越え、本格的な夏到来と思っていたら、週明けから比較的過ごしやすい天気に戻ってしまいました。

 そら、涼しいほうがもちろんいいんですけどね。30℃越えたらラナが熱中症で死ぬんちゃうかというくらいバテバテになるんで、出社後も終日部屋はエアコンかけっぱなしにせんとあかんという、この省エネ時代に逆行する行為をせずに済みますからね。

 しかしどことなく物足りないのも事実です。先日の長瀞の記事でも少し書きましたが、夏といえばセミです。あのクソやかましい鳴き声を聞かないと、夏が来た!という感じがどうにもしません。
 そう、今年はセミの鳴き声をちっとも聞かないのです。なんでかなあ。関東にはおらへんのでしょうか?

 去年尼崎に住んでた頃は、暗くなってからラナの散歩で公園に行くと、幼虫が羽化のため根元の小さな穴から這い出てるのがようさん見られました。

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 オーソドックスに木に登っているのもいれば、鉄棒とか滑り台とかに攀じ登っているのもいます。中には葉っぱの上で危なげに揺れながら羽化するのもいました。わざわざそんなバランス悪いとこでやらんでも…。

 なんか生命の神秘を目の当たりにしてる感じがして、しばし時を忘れてぼうっと見とれていたものです。

 今もラナの散歩に公園へ出てきましたが、例の穴さえどうにも見つかりません。立ち止まってじっくり探そうとするとヤブ蚊に刺されまくり、不愉快な思いをしました。ベンチにバカップルが座って楽しそうに話しているのも不愉快でした。


ニックネーム ラナ父 at 23:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月05日

33 花鳥、祝三十路記念ダウンリバー(荒川3)

水位:1.74m(親鼻) 流量:35.9t(玉淀ダム流入量) 気温:32℃(寄居) 天気:晴れ
区間:栗谷瀬橋〜高砂橋 メンバー:元王子(花鳥料理2000)、後輩1号(回送)

 夏が来ました!
 30℃を越えたというのもありますが、セミの鳴き声を初めて聞いたのが印象的でしたね。この時期だと沈して泳ぐことに抵抗がなくなるのでアグレッシブな動きが可能になります。いよいよ川遊びシーズン真っ盛りという感じです。

 ところで、元王子様こと花鳥が米国独立記念の日にめでたく三十路を迎えました。彼とは大学探検部の先輩後輩の関係ですが、早いものでかれこれ10年以上の付き合いとなります。就職、転勤など転機を迎えるたびバラバラになってしまうものの、何だかんだで現在同じ関東に住み、再び一緒に漕げる環境にあります。不思議な縁ですね。
 ちなみに、ウチの探検部では後にも先にも彼を超えるキャラは存在しません。まさに十年に一人の逸材かと思われます。そんな彼の十年間の軌跡の一片を映像にしてみました。




 見た目派手、キャラも派手(←身内に対してだけですが)な花鳥ですが、実は意外なほどに慎重派だと感じさせられることが多々あります。

 私の場合、いろんな川へあちこち行きたがる傾向があります。動機はいろいろありますが、未知へのドキドキ感を求めて、というのが一番大きいかなあと。ダッキーだし、嫁もラナもいるし、あまり無茶はできませんが、多少のリスクは許容してでも挑戦したいという気持ちが強いです。
 一方花鳥の場合、自ら手を広げていくことは少ない。また、日原川や丹波川など上流域の狭い川を下れる技術も備えていますが、積極的には行こうとしません。リスクを負うことが楽しみと感じることがあまりないようです。
 水量がある程度あって瀬はそこそこスリルがあるけれど、瀬の終わりには瀞場が控え、視界がオープンな川、換言すれば危険性の低い川を好む傾向があるように感じます。長良川や木曽川、そして今日漕いだ長瀞なんてまさにぴったりです。

 さてその長瀞、いい感じで増水しており、各所に遊べるスポットができていました。まずは鉄橋下の瀬で。

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 次はコタキ。前回下ったときより水量は少ないものの、落差が出ている分だけ波が高いように感じました。六年ぶりに正面突破しましたが、視界が真っ白になるくらいの迫力です。しかも二連発。長良川のどっかんみたい。
 その二発目のストッパーウェーブで遊んでいる方々がいましたので、私も試みましたが、入るのがやっとで、しかも入った途端撃沈でした。



 ちなみに花鳥は近付こうとさえしませんでした。慎重です。

 ゴールの洗濯機の瀬でも一通り遊びました。いやー、今日はよく泳ぎましたわ。



 上陸後はとんかつ屋で遅めの昼食を取りました。昨今の食品偽装問題を慮ってか、「長瀞名物黒豚」の「黒豚」部分が消されていますが、逆に超胡散臭い。駐車場がガラ空きなのもちょっと引きます。

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 花鳥、こういう店選びに関しては非常に大胆な一面を見せてくれます。

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ニックネーム ラナ父 at 20:10| Comment(7) | TrackBack(1) | 関東>荒川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする